人として大切なこととは?

子、孫、そして次の世代に伝えておきたい忘れてはいけない記録

第4話 大阪ガスという押し売り

大阪ガス事件はこうして起こった。(第3話参照

大阪ガス」っていうか、正確に言うと「大阪ガスサービスセンター」。

ネットで調べたらわかるが、「大阪ガスサービスセンター 押し売り」などで調べるとけっこう出てくる。

消費者センターなどへの苦情も多い。

要するに・・・。

大阪ガスサービスショップは、地元の電気屋さんのようなもの。

例えば「点検」と称して、人の家の中に「大阪ガス」の代紋で侵入し、実質的には「営業活動」を行ったりも可能である。

どこかが少し壊れているだけで修理でなく「全交換ですね」と言って全て交換するケースが後を絶たないのはこの仕組みのためである。

大阪ガスサービスショップを家の中に入れてはいけない」

は鉄則だ。

だがこれは、訪問販売全般に言えることだろう。

全部が全部「大阪ガスサースショップ」が悪徳なのではないが、本来なら無理に商品を推してくることも、ましてや「点検」と称して厚かましくも家の中に入ってくることもありえないだろう。


さて、実家の工事だが、正義をかざし機関銃のように攻撃しまくる名奈を投下したおかげで、本来ならクーリングオフの期限はとっくに過ぎているが、クーリングオフにこぎつけた。

当日、工事に来た人には、沢山持ってきた部品を全部引き上げて貰うこととなった。

 

後日ハッキリわかったことがある。

実際には100万の契約は父が高齢すぎてローンが組めなかった。

結果、息子に相談することなく給湯器交換のみの20万円(これだけでもすごい!)の契約に至ったようだ。

(だが実際には、100万円の契約書が存在していた!)


給湯器交換のためのすぐ動かせるお金がなかった父は、数万円の頭金以外はクレジットの分割払いを組まされていた。

営業マンは、恐らく名奈がすごい剣幕で怒鳴ったと想像できるが、それに負けじ!と最終的にドナリ返してきたらしい。

ともあれ無事、契約書と覚書も取り返して、クーリングオフにこぎつけた。

本当に危機一髪だったが、娘、私、そして名奈の連携プレーで未然に無駄工事が防げたわけだ。

この「大阪ガス事件」で今まで気づかなかった多くの気づきと、学び、そして考えたことがある。


両親はすこぶる健康で元気なので全く気にもしていなかったが、実は後期高齢者である。

普段は両親2人だけで暮らしているのが、兄弟4人(それぞれが結婚しているので、合計8人の夫婦、それに2人ずつ子どもがいるので、総勢16人がいても)2人に任せっきりで、誰もその生活実態を見ていなかった。

そして一番最悪なことに・・・。

実は、ここ最近(1年くらい?)母は食事を全く作っていない。

朝はパン、昼は2人で外食、晩は近くのスーパーで買ってきたお惣菜にビール(ビールは父だけだが)という暮らしぶりである。

ここ一年ほどやたら二人で仲良くランチに出かけているなぁとは気づいていたが、それ以上のことを気にもとめていなかった。

そこで私は考えた。

私は大学を卒業し結婚、子どもを2人出産してもなお、正社員として同じ会社で仕事をしている。

日々忙しく大変なのは大変なのだが、子育てでもずっと両親のお世話になってきたのは言うまでもない。

これからも年々年をとってくる両親をほっておくわけにはいかないこと。

本来、4人兄弟なので大家族だった。
話し好きな父と母にはボケないためにも若い世代との沢山の会話が必要なこと。

幸いなことに、娘には3人の子どもがいるので、私にとっては孫であるが、ひいじいちゃんとひいばあちゃんの話し相手にはもってこい!なおしゃべり大好き!な存在であること。

赤ちゃんの頃から実家によく面倒をみてもらっていたので、ひいじいちゃんとひいばあちゃんになついていること。

ご近所さんや周りへのアピールもかねて、実家には人の出入りが激しい=老夫婦だけではない=押し売りの入り込む余地なし!という図式を定着化するために。

1週間のうち、火曜、水曜、木曜日は実家でご飯を作って食べることに決めた。

小学校2年生の女の子の双子ちゃん、年子の小学三年生のお兄ちゃん、娘、そして私が火、水、木曜日は、それそれの仕事、学校の帰りに実家に集合することにした。

時々、息子や夫も加わって賑やかな晩ご飯風景となる。

 

よく考えてみると、元気でいてくれることをいいことに両親に対してあまり気を遣ってこなかった。

老夫婦二人で毎日顔を付き合わせて、新しい会話ネタもなく、ボソボソと買ってきたお惣菜をつついて夕飯を食べていたことを思うと、今まで兄弟4人を立派に育ててもらったのに、申し訳なかったと反省した。

 

だがこの時、名奈の機関銃のような人に対する話し方、早奈の本来持っている攻撃的な性格も私に向かってはいなかったので、特に問題視していなかった。

↓ 大阪ガスサービスセンター対応の名奈とのラインの会話

 

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