人として大切なこととは?

子、孫、そして次の世代に伝えておきたい忘れてはいけない記録

第83話 ピンクのバインダー ②

ピンクのバインダーにあった父の文章の下にさらに挟んであった名奈の文章を見てしまった。

これを、私が見ることを想定していたのかどうかはわからない。

だが、名奈は、姉が地獄に落ちればいい。

いずれ天罰が当たり哀れな末路を迎えてほしいと願っていることがはっきりした。

狂おしいほど姉を憎んでいることがわかった。

 

早奈は元からちょっとそういった人を斜めに見たり人の悪口を言う性格だったのだが、

名奈って本当にどうしちゃったんだろうか・・・。

 

お金が絡むと人は変わる。

そのお金は親のお金であり妹たちのお金じゃないのに。

しかも、父の2,600万を盗んだ犯人は私じゃないのに。

私の疑惑は冤罪だと発覚した時には一体どう収集するつもりなんだろうか。

 

私はちょっとのことでへこたれない図太い神経の持ち主なのかも知れない。

私は結構、逆境に強いのかもしれない。

ここまで酷くやられてるのに、姉のことをそこまで憎むとはお見事で滑稽だと感じた。

妹を「アホか」とからかいたくなる自分がいた。

ここまでこじれてしまっているのに、常に冷静でまだ妹たちのことを決して憎めない自分がいた。

 

早奈へ

読んだら捨ててね。

書類は又増えてコピーしています。

なので根拠となる材料を出せます。

本人が自分で書いた文章から

滅びるとは思っていないのだと思う。

知足安分・・・

先祖からバチがあたり、

あわれな末路を迎えると思う。

お気のどくだけど仕方ないね・・・

申し訳ないけど・・・


このだるまの意味わかって

ないところがあわれな人だわ・・・

 

だるま大師のお茶わん

わった人かなりやばい事おこると思うわ。

かわいそうだね。

 

 

お父さん お母さんへ

 

お父さんもお母さんも元気になってくれて

何よりも嬉しいです。

姉のやっている事は許されますか?

何度もこの事を言えば 父と母の悲しい目が

(「知足」を感じます)気づかせてくれます。

警察を呼んで笑って「逃げるなよ」と言ったり

盗聴したりして、本当に悲しい人で、卑怯な人

である事が確信しました。

かわいそうな人です。

10年前の行いは情けない人です。

(弟の名前)お兄ちゃんも、(早奈の夫)さんも(名奈の夫)さんも

甲斐性のある人です。

同じ土俵に立たないでおきます。

きっと私達は、(父の姓)家、(母の姓)家に

守られていると感じます。

ですので、安心して下さい。

姉の計略には、ひっかからないようにしますね。

あの人は、姉はまもなく自縄自縛するでしょう...

 

 

この文章を見ると

「何度も姉のやっていること」

を両親に言ったようだ。

両親が言葉を返せない、悲しい目をするのは、本当に「知足」から来るものだろうか。

ただ、事の前後がわからず恐くて言い返せないなかっただけじゃないのだろうか。

 

逆に私は、

「名奈と早奈にこんなにも酷いことをされている!」

と、父に妹たちの事を悪く言うようなことは一切なかった。

そもそもが、父と一緒にいる時は楽しい話題をしようと決めていたし、父の思い出話聞くことが私の楽しみの1つだった。

父も懐かしそうに子どもの頃や学生時代、恋愛や、母とのなれそめなど色々話題が豊富で面白おかしく話してくれたし、そういった話しはしっかりと記憶に残っていて話せた。

父との会話の中で、妹たちのことは話題に出なかった。

話題にしたところで、父には全く興味がないつまらない話しだからだ。

 

私のことを「警察を呼んで」

と書いている。

だが、名奈は勘違いしているようだが、

①度目 名奈と弟のドナリ声が酷く恐らくお隣の人が警察を呼んだ。

②度目 私の娘が110番してくれた。

③度目 早奈が自ら鍵を盗んだと通報した。

④度目 私の娘が呼んでくれた。(今後書く予定)

⑤度目 早奈が自ら通報した。 (今後書く予定)

警察が来たのはこの5回だけで、私は警察を呼んでいない。

 

「笑って」

と書いている。

が、決して私は笑ってなかった。

そそくさと車に乗り込んで2人が逃げていったので何も騒ぎはなかった。

その時に早奈と名奈に向かって、

「逃げるな!」

とは言ったことはある。

 

「盗聴したりして」

と書いている。

一度も盗聴したことはない。

名奈はいつまでもAlexaのことを盗聴器だと思っている。

この盗聴器については、ドナリチラされた時にも、警察が来た時にも何度も言われた。

以前、グループLINEに、母が盗聴器だと嫌がったと書いていたが、実は名奈自身が盗聴器を毛嫌いしていることがここでわかる。

 

「私達は、父の先祖、母の先祖に守られている」

と書いている。

本当に自分達が誓って正しい行いをしていると信じてやまない。

だから、自分達は神様に守られ、先祖からも守られていると確信している。

1ミリたりとも自分達がおかしなことをしているとは思っていない。

 

そういう妹たちを相手にしていると、

ふと、本当は私が間違っているのかもしれない。

本当は私が父を欺して2,600万円を騙し取ったのではないか。

実はそのあぶく銭で贅沢に暮らしていたのではないだろうか。

本当は、妹たちこそが正しい行いをしていて、全ては私が間違っていた。

今からでも毎月何万円でも父にお金を返さないといけないのか。

という錯覚に陥る。その呪縛に心底疲れてしまうことさえある。

 

だるまの意味

「だるま」とは?

禅宗ぜんしゅうの祖師、達磨大師のこと。

達磨大師は、「菩提達磨ぼだいだるま」「達磨多羅だるまたら」とも言われる。

インド人だが、中国に渡り「禅宗」を確立した。

仏教用語としては真理、規範、事物などの意味を表す。

忍耐・人望・福徳の三徳をさずける福神心の目の開眼や入魂という意味もある。

「ダルマ」には、丸くて手足がない。

達磨大師は9年間、洞窟で壁に向かって座禅を組んでいた。

その時に、手足が腐ってなくなってしまったのだという言い伝えがある。

 

ちなみに名奈の文章中に書かれている、

「だるま大師のお茶わん割ってかなりやばい事おこる人」

は、決して私ではない。

大事な母のお茶わんを粉々に割って謝りもせず平然と黙っている早奈は恐らく名奈によるとやばい事がおこるのだろう。

 


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