人として大切なこととは?

子、孫、そして次の世代に伝えておきたい忘れてはいけない記録

第95話 調停資料

調停への提出資料が整った。

提出してから受領され、日程が決まるまでに何ヶ月も日数を要した。

結局、調停日は9月6日(水)に決まった。

この日についても、「深い意味」が次々と繋がっていくことになる。

調停に提出した書類。「申立書」が主な書類となる。

 

「なーに作文作ちゃってんの。これが裁判所に出す書類ですか!?」

(ボイスメモより)

と名奈に調停の前日にツッコミを入れられた申立書である。

調停資料は、申立書に合わせて、私の身の潔白を示すために紙袋2杯に入る裏付けとなる大量の書類を用意した。

表紙は極シンプルにまとめたが、表紙に出てくるための数字の根拠、その言葉への裏付け、その裏付けの証拠証憑などの書類を全部用意した。

 

1.お金の行方について

 (父が2600万円と年金を10年間で全部使ってしまっていた証拠)

2.父から借金したのが600万円だった証拠

3.家計簿証拠

4.生命保険から私が借りたお金を戻せた証拠(合併による一時退職金明細)

5.リフォーム契約書(750万円)

6.固定資産税明細

7.健康保険料明細

8.市府民税明細

7.リースカー費用明細(契約をやめるまでの銀行引き落とし分)

8.電化製品購入証拠(電気屋さんより入手)

9.2010年途中から2018年までの家計簿集計表

(2010年途中から2018年までの家計簿のコピー)

10.税務署聞き取り資料

 

話しはちょっと変わるが・・・。

その頃になると、私への嫌がらせはなかったものの、妹たちの言う、

両親への「カリキュラムに則ったやり方」が、見え隠れしだした。

たくさんの「両親への指示プラカード」が棚にしまってあったのを見つけた。

下記はほんの一部。

自分達の思い通りに両親を動かしているやり方が卑劣だった。

私には、父や母に対してこのような「人の尊厳を平気で傷つけるするような行為」は決して出来なかった。

3時50分に冷蔵庫をあけ、食事を開始し、洗い物、片付け、

4時に洗濯物をたたみ、同時刻にご飯を食べてないと捨てる!?

ツッコミどころは、満載だ。

どのプラカードにも「残っていたら捨てます」と言うキツイ言葉が書かれている。

自分の子どもにだって、そんな脅しのような言葉は投げかけはしないだろう。

何も気付かずにそう言った言葉が親に対して出るということは、

 

「立場が逆になり、弱ってしまった親をいたわる気持ち」

その尺度が完全に鈍ってしまっているんだと思う。

誰が見ても「おかしな事」を書いているという感覚でさえ、

「おかしな事」「恥ずかしいこと」「親に言うべきでないこと」

だとは全く気づいていないのだろう。

画用紙に何枚も書いたプラカードを使い回しするために置いてあったのだと察する。

ただ、それを誰かに見られたらどうしようという感覚さえ無くなってしまっているので、ポンと棚に入れてある。

早奈が父に、

「トイレが仕事!」と怒鳴って言うのも同じだ。

 

ちなみに16時30分には布団に入らないとダメらしい。

今どき幼稚園の子どもでもそんなに早く布団には入らない。

 

昼間は誰も来ない。夫婦2人だけになる。母は父とあまり会話しない。

細々と2人でご飯を食べ、話す事も出かけることも、動くことも、面白い会話もなく、日がな1日をぼーっとだけ過ごし、1日が終わると16時半には布団に入る。

 

だが、母はこの誰にも家を邪魔されないこのスタンス、誰にも迷惑をかけない方法が気に入っているようでもあった。

だからなのかわからないが、私にしきりに、

「もう、あなたは来ないでちょうだい。」

とよく言うようになっていた。

父は、母とは逆でいつも、

「一緒にどこに行こうか」

と出かける事に関していつも目を輝かせていた。

時々、車で移動でなく、歩くだけの散歩は嫌がって

「車で行かないのなら帰る!」

と言っていたが、そんな時の父のしんどさがわかりかねた。

身体が本当にしんどいから歩かないのか?

歩くのがめんどくさいからさぼっているのか?

だが、高齢の父に対して無理は禁物だったので、父のしたいようにそう言った時は車で出かけた。

 

早奈が来ない日!名奈があとで来るので、「やることして寝て下さい。」

 

↓ 父のメモ

「姉に言われてもメモを取らないこと。」

私が父に指示してメモを取るようにと言うことは、一切なかった。

逆に妹たちはそうしているのだろうか。

そういえば思い出したが、以前、父がブログを書いていたので、パソコンで母と結婚した当初のことが父の作った自分史に載っていなかったので、それをブログに書いたら面白そうだねと父と一緒に書き始めたことがあった。

次の週、パソコンを1階に置いていたら名奈に見つかり、父のパソコンは取り上げられ隠されてしまった。

父の一番の趣味だったパソコンも結局は取り上げられた。

早奈が、「トイレが仕事」とどなって言う。

早奈が言いそうなセリフだが、自分の親の尊厳をズタズタにし、親を馬鹿にしている。

しかも、一番してはいけない「怒鳴る」という行動を取っている。

なんだかなぁ。。。

 

下記にお香典10万円と記載されているメモがある。

父の妹の旦那さんは、前年に直接家にお邪魔した時、すでに病院に入院していた。脳はしっかりしていたが、オムツになった時点でお世話が出来ないということになり、家族で相談して施設に入れることにしたそうだ。施設から病院に転院してからはもう、息子のことがわからなくなっていた。


私が会いに行ったのがちょうど転院したときだった。それから4ヶ月後に亡くなった。

 

このメモで、父が「会社へ行く準備」と書いている。

時々、父は、「今から会社に行くから。」そんなことを言っていた。

気持ちがワープして、若かりし頃の自分が一番社会に貢献し、活躍していた時代に戻り、毎日会社に行っていた自分になっていたようだった。

 

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