人として大切なこととは?

子、孫、そして次の世代に伝えておきたい忘れてはいけない記録

第94話 調停への道

妹たちのじわじわと激しくなる嫌がらせが始まってから年が明け、名奈の自宅への攻撃が始まった頃から、心の奥底で小さな反逆心が芽生えやがてそれは次第に強くなっていた。

だが、私は決して妹たちの事を恨んでもいないし、嫌ってもいなかった。

逆に、どちらかと言えば人として明らかに呆れていた。

 

だが、これだけはやはりハッキリとさせたかった。

 

① 2,600万に関して私は一切潔白であること。

 

② 600万を父から借りたのは事実だが、間違いなく既に返済を完了したこと。

 

③ 名奈が言った数々の暴言については、一つ一つ解明が必要であり、証人を連れて来てでも潔白を正す覚悟であること。

 

④ 妹たちの心からの謝罪があれば、全てを許し、和解し今後も姉妹か協力し合って両親の介護を続けたいこと。

 

これだけはどうしても譲れなかった。

 

市役所弁護士相談、会社のEAP相談でも「法テラス」を紹介された。本当のところは裁判を起こしてでも身の潔白を勝ち取りたかった。

だが、妹たちを

(1)暴行罪 
(2)傷害罪 
(3)脅迫罪 
(4)恐喝罪 
(5)強要罪 
(6)侮辱罪 
(7)名誉毀損罪 
(8)いじめ防止対策推進法による処分

のどれか、または複数で起訴したとする。

勝ち取った対価は、やはり「賠償金というお金」に変えられる。

そうなると私はお金欲しさに訴えたことになり、それでは本末転倒だ。

お金は1円も妹から取る気はない。

 

① 念のため救急車で運ばれた病院から診断書をもらった。 

 

② 父の家計簿を集計したことにより、約7年間分のかなりの支出が算出できた。

 

③ 家計簿にのっていないが通帳に記入されているであろう、光熱費、通信費、税金、固定資産税、健康保険料、携帯代、家のメンテナンス費用なども全て調べた。

 

・1年間の嫌がらせに耐えた。

・父の家計簿が見つかった。

・母と弟への贈与の金額合計を算出できた。

・600万の返済履歴記述があった。

・ついに私の自宅にまで名奈が襲撃に来た。

 

もう時は熟した。

 

市役所相談の弁護士さんのヒントから、「親族関係調整調停」を起こすことに決めた。

1ヶ月かけて父の家計簿から調べた内容、「証拠書類」は膨大な枚数になった。

集計表を作るためにの元となる計算書、銀行の明細書コピー、実家をリフォームした契約書、電化製品購入の明細書、他全てを抜け目なく照合した。

 

父の家計簿(10年間の集計)記録から転記してわかったことについて    
西暦 出来事   家計簿 収入 支出 定期解約 母へ 弟へ
2010 12/3 祖母逝去 あり 4,166,900 5,933,532 1,070,596 937,110 336,400
2011 7/22 祖母の家、父相続 4ヶ月 1,240,000 1,606,358   322,000 160,000
2012 3/30 祖母の家、売却 家計簿なし        
  11/6 父から600万借金          
2013 祖母の家売却・確定申告   半年分 2,896,020 3,890,798 1,990,020 803,000 380,000
2014  健康保険料年間¥508,479   あり 4,138,800 5,337,272 3,321,907 1,127,500 667,000
2015     あり 3,551,990 4,668,865 1,470,000 1,042,468 841,500
2016 8/20 借金完済 あり 3,394,332 3,568,746 680,000 946,264 227,000
2017     あり 3,608,126 3,752,323 1,920,772 1,115,788 353,000
2018  弟、母へイジメ 5ヶ月 1,254,500 1,438,395 260,000 197,280 68,000
2019  弟による父へのイジメ 家計簿なし        
  8/17 父一人で四国旅 家計簿なし        
2020     家計簿なし        
2021 11/16 早奈発狂事件 家計簿なし        
2022 2/3 両親コロナ入院 家計簿なし        
  5月頃 名奈、姉が父の2,600万を盗んだ犯人だと疑い出す
2023 7/21 現在まで嫌がらせが続く 家計簿なし        
        24,250,668 30,196,289 10,713,295 6,491,410 3,032,900

 

父の家計簿を転記したが、収入部分において、基準(自分の財布の中?銀行からおろした額)が収支が合わないな点が多い
家計簿合計の一覧を見ると、収入より支出が突出してしまっている(支出部はきちんと書かれているが収入部は記入漏れが多いのでは)
関西スーパー、コーヨー等の買物はプリペイドカードをチャージして利用しているので、チャージ分は計上せず( )の部分を計上
2010年頃から収入と支出の調整が利かず、車購入で自分の定期を解約している。
  父の母親の定期預金、貯金も全て父が自分の口座に振り替えている形跡がある。入院費、祖母の葬式費用、お寺に支払う費用などは祖母の貯金から捻出している。
2013年の半年分の記録で既に200万円近く、2014年で330万定期預金を解約しており、毎年定期預金を取り崩している。
2016年頃になると、細かい金額の単位でどんどんエコ通帳解約が目立っているが2018年から家計簿がない。
当てにはならないかもしれないが、父の証言によると、自分の母親が亡くなった前後、その後何年かは金の回りが良かった。
  けっこうな金額を使ったような話をしている。(家計簿がない重要な時期)
光熱費は一般的な一軒家の光熱費として300,000/年(月25,000円)として試算している。太陽光で売った電気代など差引が必要だが不明。
申立人の600万の借金についても、定期預金に戻す事なく徐々に普通預金に振替し生活費に消えてしまっている。

 

父の実家の動き
1959年 昭和34年9月8日 父の実家 所有者 祖父
1994年 平成6年8月20日 祖父逝去
2010年 平成22年12月16日 祖母逝去
2011年 平成23年7月22日 平成6年8月20日に遡り 父が相続
2012年 平成24年3月24日 Sハウスとリフォーム契約 750万円
2012年 平成24年3月30日 祖母の家を売却

 

【収入の部】 72,000,000円

祖母の実家の売却収入 30,000,000 *2010年~2019年の10年間で計算してみる。
10年間の年金収入 42,000,000 420万円/年×10年間・通帳履歴が必要
合計 72,000,000 ・・・A

 

【支出の部】 78,112,508円

    記録あり 7,500,000 ① 家のリフォーム・トイレ修繕・他による修繕費用(Sハウス他調べ) 確定
支出6年分 支出 30,196,289 家計簿による約6年間の集計 確定
    自動引落 684,000 ネット通信費(一軒家の一般的な通信費eo光)5,700/月×12ヶ月×10年分 確定
    概算 252,000 携帯通信費 両親携帯代  約7,000/月×12ヶ月×3年分(父が払う事になってから) 確定
    聞き取り 2,000,000 父の妹さんの証言(財産分与は辞退したが貰った額・本人申告) 確定
      800,000 孫全員に10万円ずつもらう 確定
      1,142,900 ② 固定資産税(記入漏れ分)年12万×約10年分(ほぼ記入漏れ)市役所調べ 確定
      4,623,719 ③ 両親分の健康保険料(3,724,219)・介護保険料(899,500)市役所調べ 確定
      2,559,600 ④ 市府民税(平成21年10月以降年金から天引き)市役所調べ 確定
    自動引落 1,020,000 VITA フィットネス代金 10万/年×8.5年分(2018年6月閉館) 確定
      960,000 祖母の家を3000万円で売却した時の仲介手数料(税務署調べ) 確定
      5,580,000 祖母の家を3000万円で売却した時の譲渡所得税と住民税(税務署調べ) 確定
      3,000,000 光熱費(水道・ガス・電気)及び電話代概算(約300,000/年*10) 確定
      391,000 ⑤ 車のリース費用(2019年8月以降+頭金30万円) 確定
      603,000 ⑥ 10年間購入電化製品冷蔵庫、洗濯機、他(TV除く)ユーピット調査 確定
      庭木の植え替え(父の証言より)プリンター、スキャナー、外付けHDD等 確定
    ?
 祖母の家を父に名義を変えた時、父一人が相続した場合の相続税
仮定
    自動引落  自動引落しで銀行から直接引き落とされているもの 仮定
      16,800,000 仮に年収420万円を全部支出した場合残り
4年間分
4,200,000 ¥16,800,000 仮定
      78,112,508              
        祖母の家を売却した収入と10年間の年金収入の合計金額より
        A-B=   6,112,508 円 収入より支出が突出している。

 

仮定試算(お金の行方)2010年から2019年の間で試算
4年間分は、仮に年収420万円を全部支出した場合を試算しているので、金額の前後はするはず。だが、毎年の傾向として年収は使い果たしている。
平成23年祖母の家を相続、平成24年3月祖母を売却、売却時に仲介手数料、翌年に所得税と市府民税がかかっているはず。
2010年祖母が逝去する手前の時期に父は祖母の貯金を自分の通帳に振替し使っている記録がある。
  (2010年の家計簿記録を参照)・・・転記したものあり
家計簿は全部揃わないが記録を集計してみると、ざっくりだが収入の部の記録漏れにより、収入よりも支出が吐出している。
2011年8ヶ月分、2012年、2013年半年分、2018年7月以降の家計簿記録がない。せめて2012年の家計簿があれば疑いがはれるはず。
  (10年単位で集計したとしたら、6年3ヶ月分の集計となる)
6年3ヶ月分でざっくりだが、およそ1,000万円近い定期預金を解約している。
記載のない(家計簿がない時期)3年9ヶ月分も定期預金を解約している可能性はかなり大きい。
申立人の600万の借金については、証拠として申立人通帳記録、iphoneのメッセージのやりとりを相手方へは提出済
支出の内容の中に母への手渡し(クレジットカード補填を含み)640万ほど、息子への手渡し、振込、約300万が目に付く。
  家計簿のない(特に2011年、2012年、2013年)については、かなり高額支出、息子へのお金の援助があった可能性大なので、もし家計簿が出てきたら100万単位で上乗せされるはず。
父が給料日前後の20日~月末に息子のゆうちょ銀行に10万~50万単位で多額の振り込みをしていた記憶が申立人にある。
父は弟のゆうちょ銀行に同カードから(2枚持てるため)振込していたので、弟の通帳記録を調べると全容がわかるはず。
逆に、長男へのお金の渡しは毎回あったが、次女、三女へお金の貸し借りが一切なかったことが家計簿記録からわかる。
家の相続税については、基礎控除額に当てはめるとかからなかった可能性が大きい。
 

① S社で太陽光発電、二重窓などリフォーム代金約750万円の契約書入手。

② 市役所、税務署で家計簿に載っていない支出を調べて計上。

③ 家計簿の6年3ヶ月分の支出合計金額は、3,000万円を超える。

④ 家計簿に記録があるだけで、定期預金の解約1,000万を超える。

⑤ 父の妹さんに200万円譲渡。(会って聞き取り)

⑥ 家計簿に記載されていない分の10年分の固定資産税約110万

⑦ 健康保険料(年金から天引きされるまでの合計)7年分462万円

⑧ 市府民税(年金から天引きされるまでの合計)7年分255万

⑨ 家計簿に掲載されていない、通信費、光熱費、合計約400万

⑩ 通帳から自動引落しだったフィットネス会員費100万。8.5年分。

⑪ 弟へ約300万、母へ約640万、7年分の譲渡合計940万

 

ちなみに、家計簿の6年3ヶ月分の支出合計金額は、3,000万円ということは、家計簿だけで単純に計算して、1ヶ月40万、1年で480万円の支出。

それだけで、年収420万を超えてしまっている。

それに家計簿に掲載していない明細やリフォーム、固定資産税、通信費、光熱費など細かい金額を上乗せしていくと、簡単に年収を食い潰してしまっている。

 

★ 父の家計簿の最終ページに借金の返済額と残額がきちんと記載されていた。

 

申立人返済履歴
2013 H25 3,050,000
2014 H26 1,300,000
2015 H27 450,000
2016 H28 1,200,000
合計 6,000,000

 

★ 下記に家計簿にハッキリと私の名前と返済記録が載っている。

  2013年7月以前の家計簿がないが、以降の家計簿に返済が記載されている。

★ 私のWEB通帳の合計600万返済の証拠(7ページ分は掲載省略)

 


2023年4月8日(土)のことだった。

土曜日に行くと玄関のドアが割れていた。

開け閉めするとさらに割れる危険があった。

母によると名奈が玄関に置いてあった庭用の机と椅子を動かした際に、置物のゾウが当たりドアガラスを割ったらしかった。

実家に行ってすぐ気づいたのだが、玄関にあった庭用の机と椅子が消えていた。

その時に机と椅子を動かしたのは、名奈だと思った。

まず、物をあちこちに動かすのは名奈が一番やりそうな行動。

しかも、そそっかしい名奈がガラスを割ったのはありえる。

 

ずっと割れたままだったが、夏休み最初の土曜日、実家のドアはガラス交換ではなく、どう見ても安っぽい全面木製のドアに交換されていた。

ガラスじゃなくなった分玄関はめちゃくちゃ陰気くさく薄暗くなってしまった。

 

当然のように実家の家の鍵は私にはもらえなかった。

 

面白いことに父も母も家の鍵を持っていない。

要は、妹たちの思う壺だった。

母に渡せば私が合鍵を作るからだろう。

私が実家に行っても鍵がないので両親と出かけられない。

だが、妹たちは鍵で自由に実家にいつでも入って来れる。

 

母に鍵のことを聞くと、あなたにも他の人も誰にも渡さないことにしたからと言われた。

非情におかしな話しが、家の主である両親ですら持っていない家って何だろうか。

だが、名奈と早奈はしっかり持っているという如何にも理不尽な理屈だった。

言い合ったところで、アホらしいのでそれ以上は言い返さなかった。

 

以前は、実家に来たときは朝必ず、ピンポーンして「入るよ」という意志を示してから、母にもらった実家の鍵で入っていた。

出かける時は私が鍵を閉めて旅行などに出かけていたが、それも出来なくなった。

ここまでくると嫌がらせもたいがいだな。

たいてい朝行くと、両親は奥の座敷で寝ている。

耳の遠い母はピンポ-ンを押しても全く聞こえない。

いつも、何度も呼び鈴を押し続けて、父の

「はーい!待ってくださーい!おい、早く、開けてあげなさい。」

という声が聞こえてしばらく待ってから、やっとモタモタと母が開けに来てくれる。

朝、玄関が開くまで毎回、数十分は待つことになった。

 

ある日、孫ちゃんと一緒に来た時、庭から回り座敷の窓が開いてたらそこから入って玄関を開けるよう頼んだ。

予想通り窓が開いていたようなので開けてくれた。

後から孫ちゃんに、母が父に言った言葉を聞いて愕然とした。

 

「あの子は何しに来たん?やややこしい人は来て欲しくないのよ。聞こえないふりしてほっときましょ。」

 

と母が父に言っていたらしい。

結果、母は父に怒られていたらしい。

 

その頃、母は完全に「名奈の皮を着た人」のような台詞をよく言うようになっていた。

なんとなくだが、

「あなたはもう、ここに来ないでちょうだい。」

「ちょっと、私、これから考えるわ。」

「これからは、私の考えがありますから。」

という台詞が多くなり、私をなんとなくだが毛嫌いしている感じもした。

あれがない、これがなくなった、(あらかさまに)あなた知らない?と聞かれた。

誰かが勝手に家に入っていると言いだし、隙間をあけたり、石を並べたり、変な細工をしていた。

一緒に出かけようと誘うと、意地でも行かなかった。

ドアが変えられてからの外出は、誰かが家にいる必要があったので、父と孫ちゃん1人と私が出かけて、残りの母チームは留守番のような感じか、出かけない日が多くなった。

 

そのせいなのかはわからないが、母の体力がどんどん低下していった。階段を上がる足元のふらつきが顕著に現れ、家の中もヨボヨボ歩くようになり、歩く速度がどんどん落ちてきていた。

なるべく気分転換を兼ねて、少しでも父だけでなく母も一緒に外に出るようにしたかったが、それも全く叶わなくなった。

 

グループランキング参加中!もしよければポチっとお願いします。