人として大切なこととは?

子、孫、そして次の世代に伝えておきたい忘れてはいけない記録

第30話 両親のデイサービス探し

コロナ退院から約2ヶ月ほどして、父がある程度回復してきたということで、デイサービス探しが始まった。

選択肢として、ケアマネジャーさんが提案してくれる場所にひとまず何カ所かピックアップして、見学しに行った。

 

条件としては、デイサービスの中でもデイケア(リハビリ)を中心とするところが良かった。

国が経営元である

「ろうけん=介護老人保健施設

介護を必要とする高齢者の自立を支援し、日常生活への復帰を目指すために、医師による医学的管理の下、看護・介護といったケア、作業療法士理学療法士等によるリハビリテーション、また、栄養管理・食事・入浴などの日常サービスまで併せて提供する施設。

 

私立のデイサービス候補

などがあった。

 

私立のデイサービスは、

①リハビリ目的で行けて作業療法士理学療法士が在籍している所。

②比較的元気な高齢者が集まり、趣味の倶楽部やイベントに参加して、昼食をご馳走になって帰宅というメニューの施設。

があった。

土曜日の仕事が休みの時間を使って名奈と5~6カ所、住んでる市、近隣の送迎してくれる範囲の市への見学に行った。

 

ちなみに早奈は、このデイサービス探しに関しては幸いなことに最初から参加していなかった。

早奈は兄弟間の情報共有という意味で作ったグループLINEには書き込まずに、常に水面下で名奈と連絡を取り合っていた。

それをいいことに、

「お兄ちゃんには報告しています。」

「名奈とお兄ちゃんは知っています。」

「知らないのはお姉ちゃんだけですから!」

と証拠として名奈との会話のスクショを貼って、

グループLINEに書き込むのがホント得意だった。

 

アホか。(心の中の声)

「お姉ちゃんだけが知らない」って当たり前やん。(笑)

グループLINEに書かずに直接弟や名奈と会話してるのに。

聞いても見てもいないのに知らないって得意げによく言えるなぁ。

・・・なんだかなぁ。

と思ったが、そういう人だからと割り切り特に気にしてなかった。

 

だが、そういった私の気持ちの奥底には、

早奈の常識に欠ける人間性

話のつじつまが合わないのに平気で物を申すところ

自分がおかしなことを言ってることを理解できていないところ

知識、判断力がないところ

頭の悪さ

漢字を読み間違えが常にあるところ

アイスクリームの「爽」を

店内で恥ずかしげもなく

「シャー!」って何度も言う馬鹿さ

要領の悪さ

棘のある言動

攻撃的な性格

常に自分で蒔いた種を摘み取らずに

かき回すだけかき回して「逃げる」

無責任さ

非常識なところ

自分の妄想があたかも本当のように言い

息を吐くように嘘を言う

素直に非を認めない人格

常識では考えられない行動

 

一切言葉には出さなかったが、

心の中では馬鹿にしていたんだと思う。

(ああ、悪意のある毒を吐いてしまった)

 

LINEの中でも、

よく私はそういった事を暗に指摘し、

語尾に(笑)をつけていた。

 

しかも、娘にはよく。

「お母さんの言う事は決して間違っていない。

 確かに正論しか言ってないんだけど、

 人を怒らせる名人やな。」

と皮肉を言われる。

 

↓ アイスクリームの「爽」(そう)シャー!ではない。(笑)

あ、

話がそれてしまった。

 

住んでいる市の老健に見学しに行くと、

広い施設で清潔感あり、

昼食の提供も美味しいと評判もあり、

お風呂も入れてくれる。

作業療法士理学療法士も在籍しており、送迎も可能。

スタッフさんがとても感じがいいし、

不満もなく希望通りの施設だった。

「ここがいいね。決まりだね。」

と名奈と意見が一致したので、

1日体験も父に受けてもらった。

 

実際に何曜日行けるか調べてもらうと呆れることに全く空きがなかった。

実家から送迎の日程からの配車の空きも、施設への入所曜日の空きも全部埋まっていた。

 

話をよく聞くと、この老健施設は結構な人気がある上に、元気な時から何十年もずっと通っている人が多いらしい。

施設内で友達が出来て、利用者さんも他へ移ることが全くないらしい。

 

なるほど。

最初から言ってよね。

他に私立のデイサービス数カ所、他市のデイサービスを回ったものの、これといって条件に合う施設がなかなか見つからなかった。

 

実家から車ですぐ行ける場所にあり、病院と併設しているデイサービスがあった。

そこは、空きもあり(今度は経験から先に空きがあるかをチェックした)希望する作業療法士理学療法士が在籍しているので、リハビリも出来る。

 

その病院は早奈が何度か母を連れていったことがあるらしい病院だった。

運転免許証の更新時に認知症でひっかかった。

ならば、それを機会に免許証を返すべきだったが、病院の承認があれば更新できるらしく、母を連れて認知症の検査を受けさせて毎回更新時には病院の承認をもらいに行っていたそう。

この検査内容を後で見たが、認知症の傾向があっても通る怪しさ満載だと感じた。

なぜなら、違う病院で母を検査してもらった結果は「認知症」という判定が出たようで、早奈が怒って医者に怒鳴り散らして帰宅した経緯があった。

 

認知症のおそれがある」と判定された場合には、公安委員会(警察)から連絡があり、臨時適性検査又は診断書提出命令により医師の診断を受ける。

警察庁ホームページより)

 

父はまだ歩けなかったので、最初の頃は車椅子で実家の階段を降り送迎できる人がいるデイサービスという条件もクリアした。

 

これにより、父は水曜日、金曜日。

母は水曜日のみ。

デイサービスを利用することになった。