人として大切なこととは?

子、孫、そして次の世代に伝えておきたい忘れてはいけない記録

第68話 やってみたこと-弁護士相談

第64話 やってみたこと

第65話 やっでみたこと 前半

第66話 やっでみたこと 後半

第67話 やってみたこと-市会議員に相談

今回は、

⑩ 色々な人に相談してみたの6番である。

1. ケアマネージャー

2. 地域包括担当者

3. 警察

4. 父の兄弟に会って当時の事を聞く

5. 市会議院に相談

6. 市の無料弁護士相談

7. 法務局、税務署で聞く

8. 父が祖母の家を売却した当時の不動産さんを探して聞く

 

6.市の無料弁護士相談に行ってみた。

年1回の市民が使える無料の権利

毎週木曜日午後1時から午後4時30分の間

1人25分以内という制限

市の弁護士相談を無料で利用できる

事前に予約を入れ午後から仕事を休み、資料を整え、万全の体制で臨んだ。

 

たった25分しか相談出来ないので、あらかじめ短くまとめた経緯を書いた文書と、

結論として一体自分がどうしたいのかをまとめたものを用意した。

 

私の要求は、

「自分の身の潔白を明らかにしたいこと」

それだけだ。

 

市役所では一旦、別室に待機するように促されてからさらに、弁護士先生がいる部屋に通された。

しゅっとした、俳優の織田裕二みたいな男前のいかにもって感じの好感度120%の先生だった。

ま、先生のルックスはどうでもいいが、一応。

さすが、弁護士だけあって頭がいい。

私のつたない文章でも短時間で内容をしっかり理解してくれた。

では、どうしたらいいのか?

という点での回答は、

それってあなたの自己満足ですよね。」

と一言だけ言われた。

まるで、「2ちゃんねる」の開設者、ひろゆきさんの名言

「それってあなたの感想ですよね」

と現実を突きつけられたようだった。

 

仮に弁護士費用をかけて妹と裁判で闘ったとする。

1.勝ち取る物がない。

勝ち取る物とは弁護士が闘った対価(お金)、訴える者も、勝ち取る物は結局は身の潔白に付随した被害を受けた対価(お金)に換算される。

被害を受けたという意味では立証するのには弱い。

お金を勝ち取るのでなければ、ただの自己満足になるだけだという理論。

汗をかくだけ無駄だろうという結論。

 

2.これだけ、相手方(妹2人)がくせ者だと、たとえどの弁護士に依頼したとしてもすんなり解決しない。くせ者相手だと弁護士費用が高くつく。全く言葉が通じない相手に正論かざしたとしても、結果はずるずると長引くだけである。

長引くということは、弁護士費用がさらに高額になる。しかも着手金だけでも30万~40万するので、それ以上は絶対にいる。それだけお金をかける必要があるのか?という話になる。

こういう人間を相手にするだけ無駄ではないか?

被害者が自らお金をかけて、身の潔白を晴らしても何も得るものがない。

そういった人間とは関わらないのが一番いいと言われた。

 

弁護士先生の言う事は一理ある。

なるほど!と思える説得力がある。

「私のこのモヤモヤの解決は極論を言えば自己満足だ。」

疑惑をかけられたままという事さえ我慢すればいいことなのだ。

嫌がらせも実家に行った時だけに限定されている。

それも我慢すればいいだろう。

 

あと、弁護士先生に言われた方法としては、「親族関係調整調停」という手がある。

収入印紙と切手代を払えば、相手と話し合う場を設けられる。

但し、相手方がそれに応じるかどうかは自由なので、相手方はその調停に来なくても良い。

ここまでこじれた話し合いに果たして出席するのかはわからない。

 

弁護士先生は、

「それでも妹さん達と裁判を起こしてはっきりさせたいのなら相談にのりますね。」

とフルネームを教えてくれた。

 

弁護士相談で何かいい方法でもあるかと期待したが、外れた。

納得がいくようないかないような、もうどうでもいいわ!

と投げ出したくなるような、複雑な気持ちになった。

 

結局は、警察も弁護士も誰一人として手を差し伸べてこの難問を解決してくれる人はいない、しかも市会議員も市の職員も話し合いに立ち会ってくれるという絶好のチャンスも名奈に簡単に阻止された。

 

要は、早奈にも名奈にも話し合う気は全くないのだ。

姉を犯人に仕立て、つるしあげてジワジワ嫌がらせすることが、

名奈にとっての「介護のストレスの鬱憤晴らし

早奈にとっては「両親を独占したい!姉や姉家族に近寄らせたくない!」

という稚拙な要求の表れなのかなと感じた。

 

早奈は両親と姉家族が仲良くするのはめちゃくちゃ気に入らない、だが、父の大変な介護メンバーから姉は離させはしない。

ならば、自分が責任を持ち心を込めて親の介護する訳でもなく、実家になるべくいない時間を作ろうと試行錯誤していた。実際に自分達が昼間いないことを

「カリキュラムに則ってやっていますから!」

と堂々と言っていた。

 

ただ、私には娘や息子たちや旦那さん、そしていつも心を癒やしてくれる孫達がそばにいてくれた。

そして、両親はいつも私に優しくしてくれた。

私が実家に行くと父は笑顔になり、心から喜んでくれた。

そして努力して常に元気になろうという意志を示してくれた。

それだけでも本当に有り難いと思った。

心の救いだった。

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